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塩原街道の二つのトンネルが橋でつながります
2022年3月20日 08:34
塩原温泉、今朝は晴れ。
今日明日と晴れ予報になっています。 ただ、風が強いようで、 れほど気温は上がってきません。 そして火曜日の雪マークが増えてきました。 この後どう変化するか、 気を付けて見てみようと思います。 さて、塩原温泉にお越しになる方のほとんどが、 東北自動車道西那須野塩原インター方面から、 国道400号線(塩原街道)を上がってくるかと思います。 昨日紹介した回顧の吊橋の所から、 2キロほどのトンネル、がま石トンネル。 そしてがま石トンネルを抜けた先に、 数年前からずっと、 橋ともう一つトンネルの工事をしているのが見えます。 塩原街道は、連続降雨量が200ミリを超えると、 その時点で通行規制がかかる道路です。 大動脈が寸断されてしまうと、 八方道路を使って矢板方面から、 日塩もみじラインを使って鬼怒川方面から、 会津西街道を使って会津や上三依方面から、 それぞれ、かなり遠回りしないとアクセスできなくなります。 しかも、それらの道路も大雨時に通行規制がかかる確率が高く、 下手をすれば「陸の孤島」になってしまいます。 そんな交通問題を解決するためには、 トンネルを作って、第2の塩原街道を作るしかない・・・ 塩原の人達の悲願でした。 故渡辺美智雄さんがお元気だった頃、 2004年に事業が採択され、 2007年にまず第1トンネル(がま石トンネル)工事が始まります。 完成は2011年。 翌2012年に第2トンネルの工事に着手。 続いて、同時進行で二つのトンネルをつなぐ橋の工事も。 とうとう、これらの工事がすべて終了し、 第2トンネルと橋が3/26に開通します。 構想は2004年以前から。 長い道のりでした。 最初に第1トンネル工事に着手した時、 大きな丸いドリル車が、 山肌にグイーンと進んで行った光景を憶えています。 渓谷に大きな橋を渡す工事も、 日々見守ってきましたが、 本当に大変な工事だったと思います。 地元の方、工事関係者の方、皆、感無量でしょう。 すでに利用されている第1トンネルは「がま石トンネル」、 第2トンネルは「潜竜峡トンネル」、 二つのトンネルをつなぐ橋は「留春大橋」、 第2トンネルから塩原温泉街に出る橋は「夕の原橋」と、 それぞれの名前で呼ばれることになります。 これで、大雨の時も、 塩原に帰れなくなることや、 お客様が到着できなくなるのを心配しなくてすみます。 通行には少し注意が必要です。 なぜなら、地図を見てわかるように、 トンネル開通する前からの旧道があり、 留春大橋の所で、交わっています。 基本的に大型車は直進しかできません。 トンネルからトンネルにまっすぐ進行するのは大丈夫ですが、 そこで旧道に入ったり、 また、旧道からトンネルに入ることはできません。 普通車に関しては、 塩原温泉街から潜竜峡トンネルを通り、 留春大橋を渡ったその先、 旧道に右折することができない他は、 旧道との行き来は可能です。 ただ、旧道を利用する場合には、 トンネル優先ですから、 トンネルを通る車をよくよく確認しないと、危険だと思います。 感知型の信号をつけてほしいと 要望を出していますが、まだ設置はされていません。 どうぞ気を付けて通行してください。 がま石トンネルの先。 3/26に開通になる 留春大橋。 その先が潜竜峡トンネル。 留春大橋。 潜竜峡トンネルの 塩原温泉側の出口になる 夕の原橋。 全体図。 通行できる方向注意です。 |