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残念ながら原木椎茸お出しできませんでした・・・
2012年5月11日 12:28
塩原温泉、今朝はくもり。
毎日、晴れ間も見えるものの、天気は不安定。 気持ちのいい五月晴れになるといいですね。 さて、露天風呂の周囲に、 原木椎茸ほだ木をたくさん置いてあります。 3年程前にたくさん菌を植えつけ、 一昨年前から収穫できるようになり、 昨年の秋もたくさんなってくれましたが、 ご存知のとおり、福島原発事故を受けて、 関東一円、場合によってはもっと広い範囲で、 原木椎茸のほとんどが、現在出荷停止になっています。 当館では、私自身が、かなり早い段階から、 個人的に放射能問題に取り組んでおり、 昨年の夏休み明けくらいから、 独自に食品の放射能検査を行ってきています。 昨秋はまだシンチレーション式サーベイメーターの簡易検査で、 核種別の検査ができませんでしたが、 カリウム40を含んだ数値で80〜240ベクレルという値。 当時はまだ基準値が500ベクレルでしたから、 食べても(ただちに?)問題ない数値でしたが、 それでも、一切お客様に出すこともなく、自分でも食べませんでした。 その後、核種別の検査ができるようになり、 春にまた椎茸が出たら、すぐに検査しようと楽しみにしていました。 実はここは、空間放射線量、土壌ともに、 那須地域で最も低い地域です。 すでに一冬越していますし、セシウムだけなら、 ひょっとしたら、それほど高い数値にはならないかもと、 最後まで希望を捨ててはいなかったのですが・・・・ 先日の検査の結果、 セシウム134とセシウム137の合計で、 1キロあたり、120〜160ベクレルという結果。 本当に残念です。 毎日、段ボール一箱くらい、たっぷり採れるのです。 それが食べられない・・・ 椎茸1個にすれば微々たる数字かもしれません。 ましてや、スライスして少しくらいなら・・・と 思う気持ちもないではありません。 でもやはり。 当館では私がひたすら計測。 大抵の検査の検出限界20+20で、 40ベクレル以上検出された食材については 独自の判断で、料理には使わないことにしています。 ということで、 本当にぷっくらとおいしそうな原木椎茸ですが、 残念ながら、お出しすることはできませんでした。 収穫しては廃棄しました。 ちなみに、私が実験計測した限りでは、 スライスなど小さく切って、水に浸け、しぼるだけで、 約4割ほどセシウム含有数値が小さくなります。 そうやって下処理すれば、 おそらくお吸物に使うぐらいは大丈夫と思うのですが・・・ ああ・・・と大きなため息です。 |