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増水した大沼 自然と対峙できる場所
2011年9月13日 08:41
塩原温泉、今朝も快晴。
すばらしい秋空。 まだ遠くでセミの声がします。 昨日までの4日間、塩原温泉はお祭り色に染まりました。 二つの地域に分断はされましたが、 盛り上がりは例年どおりでした。 そんな中、塩原温泉旅館組合を経由して、 塩原ビジターセンターからの花情報のメールが。 いつも定期的に塩原のあちこちの植物の 開花情報が入ってくるので、とても助かっています。 その中で、私の目を引いた写真が一枚。 増水した大沼の写真でした。 大沼は大雨が降ると木道が冠水することは 今までにもたびたびありましたが、 今回見た写真は「冠水」などというものではなく、 今まで私が全く見たことのない大沼でした。 先ごろ大雨を日本各地にもたらした 台風12号の影響なのでしょう。 とにかく、すぐにこの目で見てこようと、 車を走らせること約15分。 入口に生えている沢山の大きなキノコに驚きながら木道を進むと 木道の両脇に背高く伸びたヨシが刈り込まれて、 この間来た時よりも歩きやすくなっていました。 木道すぐ脇の花たちも刈られてしまって残念でしたが、 いつもよりも少し遠くまで見渡せました。 手前ではそれほど増水した感じはなかったのが、 奥の橋の手前でびっくり。 この間見たエゾミソハギの草紅葉が影もなく水没。 橋はどこにあったのやら。 木道のすぐ脇下まで水がなみなみ。 時折木道に当たって、ちゃぷんちゃぷんと。 何度も訪れている大沼ですが、これほど増水していたとは。 まるで別の場所に迷いこんだような、不思議な錯覚。 増えた水が音を吸い込むのか、先日よりも静寂さも増して。 風の音、生き物の音、水の音、 聴覚を研ぎ澄まさないと聞こえないようなかすかな音を 体全体で感じることができ、 しばし、贅沢な時間をまた味わうことができました。 水は日がたてば減っていきます。 いつまでこんな風景が見られるのでしょう。 初秋の大沼、是非とも訪れていただきたいです。 |