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那須希望の砦緊急集会
2012年3月 5日 09:39
塩原温泉、今朝は雨。
夜に雪だったものが雨に変わっています。 今日は「啓蟄」ですが、冷たい雨ですね。 昨日は二つめの投稿でお知らせしたように、 那須地域で放射能対策を考える住民プロジェクト、 「那須希望の砦」による緊急集会が行われました。 ご存知のように、那須地域は福島県と隣接しています。 塩原温泉は山の裏側だったことから、 奇跡的にひどい汚染は免れました。 この那須地域でも最も空間放射線量が低い場所です。 玄関前の地上50センチの空間線量を毎朝計測していますが、 0.12〜0.18μSv/h。 首都圏とほぼ同じくらいだと思います。 地上1メートルですともっと低いのですが、 市などで計測している高さ(小さいお子さんの顔の高さ)に統一しています。 しかしながら、線量が高い地域があることも事実。 放射能汚染に県境も何もないと思うのですが、 国の除染対策において、 一旦は年間1mSv/h以上の地域は、 個人宅の除染も国が援助しますと言っておきながら、 このほど、その数値を5mSv/hに引き上げ、 栃木県内は全て個人の土地などの除染に援助しないことに。 この1年間、放射能対策はもちろんのこと、 観光業しかり、流通しかり、復興支援しかり、 常に国の目は福島をはじめとする東北に向き、 すぐ隣の県なのに、栃木県はないがしろにされることばかりでした。 放射能対策は直接子供たちの健康に関わってきます。 栃木県が置いてきぼりにされることに、 これ以上、私たちは黙っていられません。 そういう思いで開かれた緊急集会でした。 急遽決まり、準備日数が少なかったにもかかわらず、 目標の倍以上の方が集まってくれました。 テレビ、新聞各社、多くのマスメディアが来てくれました。 ネット中継してくれた報道機関もありました。 那須希望の砦代表で、 各地で放射能対策や除染についての講演もしている、 代表藤村靖之先生や那須町長と、会場との質疑応答では 思った以上に皆さんが怒りや不安を感じ、 地域の思いがうねりのように、ひしひしと伝わってきました。 会場で決議されましたが、 今後、国に対して、数値撤回を求めて、 官民一体となって、また栃木県北部の広域連合として 署名活動を展開することになりました。 昨日はNHKやとちぎテレビのニュースで、 また新聞各紙において取り上げられています。 新聞各紙の担当者の方、皆さん、顔なじみの方たち。 私がスタッフとしていることに、一様に驚かれています。 観光業の立場で放射能問題に関係しているの?と。 観光業の立場だからこそ、 この地域の実態を知ろうとし、対策を考え、守ろうとしています。 空間線量、食材を測り、お伝えしています。 私の放射能問題に対する思いの原動力は 現在松本市長をされている菅谷昭氏の著作です。 菅谷氏は医者として、確か3年ほど現地に入り、 チェルノブイリ事故で被害を受けた子供たちの 手術などに携わった方です。 菅谷氏は早くから、日本でも同じことが起き得ると警告していました。 その警告に、私たちがきちんと向き合ってこなかったから、 今回の福島原発事故が起きたのではないでしょうか。 地域を守るため、特に地域の子供たちを守るため、 まず、一人の人間として、 この問題と向き合っていかなければと思っています。 今後署名活動にご協力いただければ幸いです。
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