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とちぎ和牛生産者との交流会
2012年2月29日 08:10
 
塩原温泉、今朝は雪です。
全国的に雪になっているそうですが、
5センチくらいの積雪になっています。

さて、先日、宇都宮まで、とちぎ農産物マーケティング協会主催の
とちぎ和牛生産者と取扱者、提供者との交流会に出席してきました。

「とちぎ和牛」というのは、かなり厳格な規定がある肉で、
栃木県産の牛肉のうち、黒毛和牛で、
等級がA4、A5のみの肉にのみ、与えられる名称
です。
必ず「とちぎ和牛」とひらがな。
それ以外の肉は「栃木県産和牛」というくくりになります。

また販売店・提供店の登録制度も行われており、
当館も提供店としての登録をしています。
今回は生産者との交流会で、いつもは板長に入ってもらっていますが、
放射能対策の説明をするというので、私が出席してきました。

栃木県産の牛肉はご存知のとおり、
放射性セシウムが基準値を超えた肉牛が出たことで、
8月2日に出荷停止となり、
8月29日に出荷が再開、現在に至っています


この間、全頭検査をしています。
放射能問題に関して、かなり疑り深い私としては、
本当にきちんとした全頭検査をしているのかしらと、
正直、疑心暗鬼だったのですが、
今回、非常に丁寧な説明を受け、安心しました。

県内で牛を飼っている農家は乳牛などを含め、全部で1890戸
うち、汚染された稲わらを与えた疑いがあったのは43戸

8月29日以降、2月10日までに、
県内3箇所と県外22箇所で
屠畜された牛は全部で24,868頭(一日あたり256頭)
200ベクレルを超えた牛は1頭もいないほか、
9月21日以降は100ベクレルを超えた牛、
また今年に入ってからは50ベクレルを超えた牛もいないとのこと。
現在まで、100ベクレル未満でも検出された牛は28頭(0.11%)。
それ以外の牛(98.99%)は、
全て「検出せず」もしくは「検出限界未満」
です。

よくも25000頭も調べたものだと、感心しました。
野菜などがいわゆる「モニタリング調査」で、
全ての野菜の検査は不可能ですから、
先日の原木椎茸のように、検査をすり抜けたものが見つかり、
結局は全てのものが出荷停止になる中、
もしかしたら、栃木県の農産物で
一番安心なのは牛肉かもとさえ思いました


逆に現在、栃木県農産物の放射能検査について、
牛肉に重点が置かれすぎて、野菜などに手が回らないという指摘もあります。
今後、野菜の検査の比率が上がると思われますが、
だからといって、牛肉の検査をおろそかにしてほしくはありません。

また、生産者の方の話を聞くと、
安全性がかなり確立されつつあるにも関わらず、
市場における価格の低迷が続いており、
経営は非常に苦しい状態
であるそうです。

提供する私たちも出荷停止の時など、かなり苦労しましたが、
生産者の方もまたしかり。
つくづく原発事故を起こした東電と
その後の対応をしてきた政府に対して、怒りを覚えました。

ともあれ、全頭検査をしっかりとしていること、
えさの管理や情報公開にも誠意をもって対応していることなどを知り、
今回の交流会で得たものは大きかったです


終了後、試食も。
3切れでしたが、その肉の厚さと柔らかさと風味に、
品評会などで、「日本一」のお墨付きがついている、
とちぎ和牛の魅力を再確認してきました。

とちぎ和牛交流会

 

 

 

 

 

 


放射能についての説明

 

 

 

 

 

 


とちぎ和牛試食