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いただいたご縁を大切に
2011年6月29日 09:06
塩原温泉、今朝は晴れ。 朝から快晴です。 予報でも一日全て晴れマーク。 暑くなりそうです。 さて、昨日は久しぶりに宇都宮まで電車で行ってきました。 昨年、農林水産省の地産地消・給食等メニューコンテストにおいて、 一緒に農林水産生産局長賞をいただいた、 日本栄養給食協会様からお声がかかり、 60人ほどの方の前でお話をするためでした。 そんな大勢の方の前でお話をするなど、 まったく経験したこともなく、 「私にはとても無理です」とお断りしたのですが、 「せっかく一緒に受賞したご縁ですから」 この言葉に揺り動かされて、お受けすることにしました。 彩つむぎの「地産地消」への取り組み、 3・11以降の食の安全性について、 そして、塩原温泉の良さなどについてお話させていただきました。 大体の原稿ができたのが、前日の夜中。 当日に原稿を推敲して、読んでみて大体予定の30分。 直前にまた目を通し、できる限り頭の中に入れて、 「よし、大丈夫、できるできる」と思い込むようにしても・・・ いざ皆様の前に立ち、皆様の視線が集まると、 やはり、だめですね。 原稿が目の前にあっても、ちっとも目の中に入らないし、 余計なことまで話してしまうし、 予定の時間をオーバーしていることにも気づかず。 皆様、懇親会の前でお腹も空いていたでしょうに・・・ 自己採点、50点くらいでしょうか。 でも日本栄養給食協会の橋本社長様の、 「せっかくのご縁をいただき、 震災後大変な状況にある旅館業のお力になれれば」 という言葉に、ほろっとしてしまいました。 「縁は異なもの乙なもの」と申します。 少し前に読んだ朝吹真理子さんの『きことわ』の中に出てきた 「先細りになっていく人間関係」という言葉が とてもとても心に残っています。 今まで生きてきた中、何人の方と出会ったでしょう。 おそらく星の数ほどの方と、何らかの関わりを持ったことでしょう。 でも、今まで出会った方のうち、 どれほどの人とその関わりを維持してきたでしょうか。 本当はとても素敵な出会いをしていたはずなのに、 “先細り”になって、自然消滅してしまった出会いの、何と多いこと! 3・11を境に、食の安全性の基準が崩れました。 それまで、生産者の顔が見える地元の食材を使うことが、 イコール安全であったのに・・・まったくそう言えなくなりました。 今年は一度も山菜採りに行きませんでしたし、 落ち込んで、どうしたらいいのか、わからなくなるようでした。 でも、「地産地消」を絆にいただいたご縁です。 やっぱりいただいたご縁は大切にしたい、 そんなことを思った、貴重な体験でした。 ありがとうございました。 |