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エクス・レ・バンの温泉について:気管支系・内臓疾患には
2012年11月22日 08:40
塩原温泉、今朝はくもり。
風はなく、予報では晴れマークになっていますので、 これから少し暖かくなってくるかなと思います。 さて、フランス視察、佳境に入ってきました。 フランスの温泉地エクス・レ・バンでは、 日本ではあまり見たことがない温泉療法について 説明と見学を受けました。 その一つが、Marlioz(マルリオーズ)の診療所。 建物に入る前、 窓から中がよく見えたのですが、 沢山の人が、洗面所のような場所で 何やら吸入をしています。 こちらでは、喘息など、呼吸器系疾患の治療が有名です。 日本ですと生理的食塩水で洗浄やスチーム吸入をしますが、 それを温泉で。 温泉でやると、粘膜などがより強くなるのだそうです。 実際に副市長が体験にトライしてみました。 まず、鼻の洗浄。 これだけで、随分とすっきりとしたそうです。 そして、うがい。 えっ?温泉でうがい? ちょっと意外に思いましたが、そのほうが粘膜が強くなるというし、 温泉にはナトリウムも含まれていますので、 理に適っているといえるでしょう。 その後2種類のスチームを吸入。 気管支や肺にまで温泉の成分が。 人肌よりも、ちょっと温かな温度の温泉で、 ちょっとスチームを吸うだけで、ほっとするようです。 また驚いたのが、 ただ温泉が壁を流れているだけの部屋が。 こちらの温泉は塩分を含んだ硫黄泉ですので、 部屋に入った瞬間に、 塩原に帰ったような、懐かしい硫黄泉のにおい。 医者の指示によって、 5分から20分まで、きっちりと時間を守り、 その部屋にいるだけで、温泉の効果を得られるというものでした。 日本なら、浴室で、湯けむりにあたるような感覚を、 わざわざ、治療室として作っているのですね。 所変われば・・・です。 他にも、内臓系の疾患に対しては飲泉。 処方箋により、きっちり何ccと測って、患者さんに渡していました。 無理いって飲ませていただきましたが、 塩原温泉卿の元湯温泉を思われる味でした。 所変われど、温泉は温泉なんですね。 出入り口の所に、 さしずめ
受付。
少し前まで、
温泉スチーム吸入中。
別のスチーム。
温泉を壁からながしているだけの
温泉が流れています。
ナポレオン三世時代の
障がい者の方たちが
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