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室生犀星朗読会と枇杷の花
2012年12月16日 08:37
塩原温泉、今朝は晴れ。
ゆうべ少し雨が降り、湿り気のある朝です。 寒さがゆるんでいます。 今日の午後は年末恒例の女将の奉納もちつき祭。 まずまずのお天気で良かったです。 さて、昨日はご紹介したように、 塩原もの語り館で行われた、 室生犀星の詩の朗読会に読み手として参加してきました。 正直、この朗読会のお誘いがなければ、 私は室生犀星の作品を一生読むことはなかったかもしれません。 でも、ご縁をいただき、犀星の『動物詩集』から4〜5篇の詩を読み、 犀星の詩の面白さを味合わせていただきました。 大勢のお客様にお越しいただき 皆様から「良かった〜」というお声が。 お手伝いして良かったです。 私自身も、本当に勉強になりました。 中に『枇杷の花』という詩があります。 枇杷の花は冬にひっそりと咲くという詩。 一人の読み手の方が枇杷の花を会場に持ってきてくれました。 「豆のように」「糀のように」「哀れな匂ひのあさい花」・・・・ 詩のフレーズ、そのままの花に感動し、 またその様子をうまく言い表している犀星の感性に驚きました。 これは私が読んだ『動物詩集』にもつながり、 生き物、特に小さな生き物や嫌われ者の生き物への 温かな愛情の目・・・ 出会えてよかった〜と思う作品ばかりでした。 この後も塩原もの語り館においての『室生犀星展』 3月いっぱい開催されております。 後半は展示品が少し入れ替わっています。 また犀星と塩原との関わりがマンガになっていて、 なかなかの出来で面白いですよ。 同展のサブタイトルにもなったフレーズが入った 『塩原道』の詩もあわせてお楽しみください。 塩原道(しおばらみち) |