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川瀬巴水の足跡をたずねて
2011年7月28日 08:45
 
塩原温泉、今朝は雨。
昨日の夜からずっと降り続いています。
気温は23度。
夜半袖で寝ると肌寒いくらいです。

先日、塩原から1時間ちょっとの距離にある、
那珂川町馬頭広重美術館の学芸員の方がいらっしゃいました。

広重美術館は名前のとおり、
安藤広重の作品を中心とした浮世絵の展示をしていますが、
季節ごとの企画展示がとても面白い美術館でもあります。

現在は7/31まで『大蘇芳年没後120年記念〜月百姿展』
8/5(金)〜9/11(日)は『よみがえる江戸のお化け・妖怪展』

そして、その後、9/16(金)から
“がんばろう栃木!”特別展 『川瀬巴水〜栃木からの旅路〜』

川瀬巴水は塩原ととてもゆかりの深い版画家
明治〜大正〜昭和と活躍し、
広重の流れをくむ版画家と言われています。

その処女作が「塩原三部作」ですし、
塩原の風景をたくさん残しています。
図録に載せるために、その風景の場所を撮影するのだそうです。

学芸員の方が見せてくれた撮影リストは10箇所ほど。
一緒にまわり、案内をしました。
一日がかりになってしまいましたが、
推理しながら、作品ズバリの場所を見つけるのは
まるで探偵になったようで、ワクワクものでした。

処女作の三部作は、
塩原おかね路、塩釜、畑下
みんな「ココだ!」という場所が見つかり、
他の作品の場所も次々に。

撮影リストに意外な場所が。
塩原小学校でした。
実は統合前の旧塩原小学校の校章は巴水のデザイン。
全国的にも珍しい温泉マークの入った校章です。

塩原小学校に行って、見せてもらったのは、これ。

旧塩原小学校校章

 

 

 

 

 

 

 

 


実はうちの上の子たちの卒業制作の作品です。
ちょうどうちの子たちの学年が旧塩原小学校最後の卒業生
巴水の校章を残しておこうと制作したものです。
卒業して6年が経ちましたが、
まさか、こんな形で他の方に見ていただけるとは!
もしかしたら、図録にも載せていただけるかもしれません。

あちこち訪れた風景は、また別途ご紹介したいと思います。