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栃木県民が大好きなチタケ(チチタケ)
2024年9月23日 09:46
塩原温泉、今朝は晴れ。
久しぶりに朝から青空。
とても爽やかな朝です。

さて、今日から秋の収穫祭・・・
ではなかった個人的に秋の茸まつりです。
秋の茸のこと色々書いていこうと思います。

まずはチタケ
栃木県民が大好きな食用の茸といえば、
何をおいてもこのチタケ(チチタケ)

ほぼ栃木県民しか食べないとも言われています。

私も最初に食べた時の感想・・・
「何、このボソボソの茸は」
でした。

食感はボソボソなんです。
全然美味しいと思えない食感。
ところが、その出しつゆの美味しいこと!

そうなんです。
チタケは食感ではなく、出しの味を楽しむ茸

主に、茄子と油でいためて、
麺つゆなどを足して味を調えて、
蕎麦やうどんのつゆとして食べます。

この季節になると、
近在の蕎麦屋には「ちたけそばあります」の看板が、
出ていました・・・と言うのが正しいかも。

2011年の福島原発事故の影響をかなり受けた茸で、
未だに残留放射線量高い茸の一つです。
直売所などに並ぶことはありません。
「ちたけそばあります」の看板も
あまり見かけなくなりました。

中には影響の少ない県外地域で採ってきたり、
購入したりしているお店や、
個人的に少量だけ消費している方もあるかと思います。

実際に塩原の山で茸探ししていると、
チタケを探している方に会う事も少なくありません。
多少のリスクを冒してでも食べたいのでしょう。
それほど、味わい深い茸です。

特徴はまさに「乳」
傷をつけると写真のように、真っ白な液体が
にじみ出てくることもあれば、
それこそ、ぴゅっと飛び出してくることもあります。

その液体がかなりにおいが強く、
おそらく、それが美味しい出しの元のようです

現在栃木県立博物館で開催中の
「とちぎの茸」展でも、
チタケのコーナーがありました

チタケにも色々な種類があるようです。

何枚目かの写真で、
白っぽい茸がありますが、
それも傷つけたら白い液が出て来たので、
もしかしたらチタケの仲間かもしれません。

福島原発事故前、まだ存命だった、
近所の茸採り名人がいつも沢山のチタケを届けてくれ、
それを冷凍しておいて、
大晦日の年越しそばに使ったりも。

あれから年月が経ち、
私もチタケぐらいは判別できるようになりましたが、
まだ食べるまでには至らず。
再び安心してチタケそばを楽しめるようになるのはいつかなあ

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