カレンダー
2019年4月
最新の記事
カテゴリー
過去の記事
驚いた銘仙着物コレクション
2019年4月 6日 08:45
塩原温泉、今朝は晴れ。 ただ風があるので、気温は低めです。 少し暖かな服装でお越しください。 さて、今日は、明日まで開催中の素敵な展覧会を。 先日、宇都宮市大谷地区にある、 古民家「かやぶきの家」、 もしくは「織の花」と呼ばれている場所で、 銘仙の着物コレクションの展示が行われていると聞き、 急いで、行ってきました。 「銘仙(めいせん)」、ご存知でしょうか? 平織、先染めの織物で、 主に大正から昭和にかけて、 普段着用、お洒落着用の着物の生地として、 一世を風靡しました。 薄くて張りのある質感、 絣技法を用いて、少し柄をずらしながらも、 大柄で華やかな柄、鮮やかな色合い。 主な産地は、足利、秩父、桐生、伊勢崎など、北関東。 栃木県の足利も過去には銘仙の主流で、 足利は織物の町として知られるところとなりましたが、 戦後、洋服の台頭と共に、生産者が減り、 現在、新たな生産は行われていません。 銘仙のほとんどは、いわゆる「アンティーク着物」であり、 大変貴重なもの。 可愛らしい柄から、マニアも多い着物です。 竹久夢二、高畠華宵、中原淳一と言った画家たちの、 着物女性が着ていた、華やかな柄の着物と言ったら、 お分かりになるのではないかと思います。 そんな銘仙が大量に展示されています。 個人の方で、これほどのコレクションは珍しいと思います。 集めた方は、古民家にお住まいの織物作家の方で、 元々は裂き織の材料として、きれいな色柄の銘仙を買い求めたとのこと。 その価値を知るようになり、裂くのがもったいなくなって、 着物をそのまま、保存しているのだそうです。 圧巻でした。 私も、こんなに沢山の銘仙を一度に見たことはなかったです。 どの着物も、色柄が本当に華やかでかわいらしく、 当時の女性達の心をがっしりとつかんでいたのもわかります。 銘仙やアンティーク着物の好きな方は必見です。 建物自体も築250年という貴重な母屋に、二つの大谷石の蔵。 すぐ近くの大谷資料館など、 最近大注目の大谷地区の観光とセットで。 塩原から一般道で約1時間でした。 かやぶきの家(渡邊家住宅/織の花) 宇都宮市大谷町1110 https://ameblo.jp/orinohana/ |