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塩原高尾忌
2016年12月 7日 09:46
塩原温泉、今朝は晴れ。 昨夜もきれいな星空でした。 冬の夜の星、晴れれば本当にきれいです。 寒くはなりますが、ぜひ夜空を見上げてみて下さい。 さて、先日12月5日は、 塩原温泉出身で、江戸時代きっての名太夫、 高尾太夫の命日と言われており、 塩原高尾の墓がある、妙雲寺にて、 毎年『高尾忌』として、供養をしております。 今年初めてお声がかかり、 他の関係者の皆さんと一緒に、 お経を読んだり、お墓にお線香をあげたりしてきました。 塩原高尾。 塩原元湯に母と住んでいた少女が、 母の再婚で塩原塩釜へ。 小遣い稼ぎに、旅客に、木の葉石や花などを売っていたそうです。 江戸から、吉原の大店「三浦屋」の主人が塩原に来た時に、 この少女の利発さに驚き、 養女にしたいと、江戸に連れていきました。 その際に、お世話したのが、妙雲寺と明賀屋。 そんな関係で明賀屋の敷地内に、 「高尾塚」が建立されてもいます。 養女として、大切に育てられていたのが、 「振袖火事」と呼ばれる大火が起こり、 燃えてしまった吉原「三浦屋」の再建のために 自ら太夫となって、浮世絵や歌舞伎などにも名が残る、 江戸時代随一の太夫になったのでした。 ただ、無理がたたったのか早逝。 妙雲寺と、浅草春慶院に墓があり、 また妙雲寺には、高尾が実際に着ていた 紅葉の柄の打掛の裂れが残されています。 塩原では大変なじみが深く、愛されている高尾。 再来年は没後360年となるそうです。 塩原としても、何かできれば良いなあと、 お昼の、塩原もの語り館2階レストラン『洋燈(らんぷ)』で 冬のメニュー「冬御膳」を頂きながら。 |