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『特別展写楽〜役者は揃った』
2011年5月18日 08:42
 
塩原温泉、今朝も晴れ。
気持ちいい青空です。
ぼたんまつりの牡丹もだいぶ咲き始めたそうです。
今日あたり様子を見にいってこようかな。

さて、先日東京へ行った折、上野経由だったので、
時間を作って、どうしても行きたかった
国立博物館『特別展写楽〜役者は揃った』を見てきました。

世界中に散逸してしまった写楽の作品が
ほとんど集まるという、この展覧会。
当初は4/5よりの開催予定でしたが、
震災の影響で5/1からとと時期がずれ込みました

中には震災の影響で
出品を見合わせられた作品も出てきたものの、
写楽が蔦谷重三郎のてこ入れで世に出した
あの有名な黒雲母(きら)摺りの大首絵
本当に28枚、全て集まりました。

しかも、一枚ずつではなく、
一つの版から刷られた複数枚が比較されながらの展示も。

大首絵の後に続く写楽の作品の変遷も見て取れ、
これも写楽、それも写楽、あれも写楽、・・・・
本物の写楽の作品が次から次へと
自分の目の前で展開されていることに、
まるで夢のような心地すらしました。

また写楽出現前後の有名絵師による作品も多数。
摺り師の息づかいが聞こえてきそうな迫力に
息を呑みながら、その紙の質や凹凸、
しみや虫食いまで、じっくりと見入ることができて、感動もの。

後にも先にもこんな贅沢で貴重な写楽展はないのでは?
雨の日だったせいか、それほど混雑していませんでした。

会期は6月12日(日)まで
入場料は常設展込みで1500円でした。
(常設展だってすごい!)
1500円がすごく安く感じられました。
図録(2500円)もしっかり購入、しみじみ眺めています。

特別展写楽