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塩原高尾忌
2023年12月 5日 09:07
塩原温泉、けさはくもり。
午前中はくもりですが、夕方から晴れてくるようです。 明日はくもったり晴れたり雨が降ったり。 めまぐるしく天気が変わりそう。 寒さは少し緩んでいます。 さて、今日12月5日は、 江戸時代の遊女として多分最も有名な 2代目高尾太夫の命日とされています。 江戸吉原三浦屋の遊女2代目高尾太夫は塩原出身です。 塩原元湯で生まれ、幼名はあき。 親の都合で塩釜地区に住んでいる時に、 塩原に来た三浦屋の主人に、 美貌と賢さを見込まれて、養女となりました。 その際に明賀屋のご先祖様が骨を折ったと聞いています。 花のお江戸の三浦屋に連れていかれ、 養女として大切に育てられていたところに、 明暦3年(1657)の大火、いわゆる「振袖火事」が起きます。 三浦屋も全焼。 その再興のために自ら遊女となることを決意。 2代目高尾太夫として大活躍しましたが、若くして早世。 後に歌舞伎の演目になったり、 浮世絵の題材になったりと、 その名をとどろかせた遊女でした。 そんな塩原高尾を塩原の人たちは愛し、偲んで、 塩原妙雲寺にお墓があるほか、 塩釜地区の明賀屋の敷地内に石碑を建てたりしました。 そして毎年12月5日の命日「高尾忌」には、 今も関係者で妙雲寺のお墓にお参りをしています。 今年は関係者の都合もあって 一日早く昨日、お墓参りに。 普段は一般開放されていない区域にありますので、 私たちも一年に一度しか見ることができないお墓です。 お墓には高尾の辞世の句が刻まれています。 「寒風にもろくもくつるもみじかな」 江戸に行ってもふるさと塩原を思い、 着物の柄には必ずもみじを入れたという高尾。 折しもまだくつることのない、 有終の美のもみじが綺麗でした。 |