カレンダー
2022年10月
最新の記事
カテゴリー
過去の記事
希少な腐生植物ミヤマツチトリモチに遭遇
2022年10月 3日 08:47
塩原温泉、今朝はくもり。
先ほどまで晴れていましたが、 今日から少しお天気下り坂。 くもりの時間が増えてきます。 さて、今年茸を色々探してきました。 見つけて写真を撮って、種類を調べます。 茸の森は広く、茸の沼は深く、 結局わからないままの茸が半分以上なのですが、 それでも、大体の分類はできるのです。 茸の大体の分類・・・ ヒラタケ科、キシメジ科、 テングタケ科、ハラタケ科、 ヒトヨタケ科、イッポンシメジ科、 イグチ科、ホウキタケ科、ベニタケ科、 ホウキタケ科、サルノコシカケ科、 アンズタケ科、アミガサタケ科・・・ どうしても分類できず、途方にくれた茸がありました。 最初に見つけたのは9/9です。 何かの茸の幼菌かと思いました。 茸は成長が早く、幼菌・成菌・老菌と、 姿をどんどん変えていきますので、 気になって2日後にも見に行きましたが、 ほとんど変化なし。 最初からそもそも茸?と思ってはいたのですが、 結局、これはやはり茸ではなくて、 ミヤマツチトリモチという腐生植物と判明。 その後、9/18にも行ってみました。 やはりあまり変化はありませんでしたが、 茶色の頭のところ、虫たちに食べられていました。 そして、再び9/28に。 ちょっと地面から茎のようなものが見えています。 頭のところが崩れてきたものも多くなりました。 ミヤマツチトリモチは、日本固有種。 ツチトリモチ科ツチトリモチ属で、 「ミヤマ」がつかない種類は、 どちらかと言えば南方の暖かい地域に、 東日本、北日本の山間部はミヤマツチトリモチなんだそうです。 栃木県ではレッドデータで準絶滅危惧種に分類されています。 カエデ科の木やイヌシデの木などの根に寄生し、 雌雄異株なのに、雌株しか見つかっていないという不思議種。 こんな貴重な植物に出会えて、ラッキーでした。 図鑑やネットで見ると、 もう少し茎が伸びて、下から葉のようなものが出ています。 まだ成長途中かもしれないので、 この後も観察を続けたいと思っています。 9/9。 9/11。 9/18。 9/28。 |