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中禅寺湖のヒメマスの遡上
2017年10月11日 09:01
塩原温泉、今朝も快晴です。 天気が良い日が続いているので、 塩原も紅葉が少し始まってきました。 さて、今回の奥日光プチ旅で思いがけず見られたのが、 中禅寺湖から支流へのヒメマスの遡上。 中禅寺湖には元々魚はいなかったのが、 明治時代、外国の外交官らが、この地を好み、 釣りを楽しむために、魚を放流したのが殖えて、 現在ではマスを中心に、20種類以上の魚が生息してるそうです。 マスはニジマス、レイクトラウト、ホンマス、ヒメマス、ブラウントラウトなどで、 現在、ヒメマスとワカサギ以外は持ち出しが禁止されています。 ヒメマスは、湖沼に残留した(陸封型)鮭で、 北海道の阿寒湖や支笏湖、青森県の十和田湖などから、 卵を移して、各地の湖で養殖されたものが、 自然に殖えていって現在に至っているそうです。 湖から近隣の支流に遡って産卵。 その遡上がちょうど、今の時期になるようで、 今回、地元の方に教えていただき、 その遡上場所へ行ってみました。 地獄川(地獄沢とも)という支流。 戦場ヶ原の湯川からつながっている場所。 先日、紹介した湯川のあの美しい流れから、 当然のように透明度の高い水の中に、 バイカモの緑の葉と白い花が揺れ、 いました、いました。 婚姻色で真っ赤に染まったヒメマスが何匹も。 夢のような、美しい風景でした。 でも、よく見ると、すでに産卵を終えたのか、 産卵途中で力尽きたのか、 すでに死んで水底に沈んでいるヒメマスも。 もはや、婚姻色の赤い色は消え、 砂と同化しているかのような姿に、 命をつないでいくことの荘厳な営みを思うのでした。 このヒメマスの遡上は9月中旬から10月上旬まで見られるそうです。 |