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あの日から10年・・・
2021年3月11日 09:12
塩原温泉、今朝は晴れ。 明日朝まで晴れの天気が続くようです。 きれいな青空が広がっています。 2021年3月11日。 あの日から10年が経ちました。 長いようでいて、短かった10年です。 あの日、私は宇都宮におりました。 ホテル会場にて、食材の展示会に参加中でした。 突然の強い揺れ。 隣の部屋から次々に食器が落ちて割れる音が。 とっさにテーブルの下にもぐったところに、 自宅にいた子供から「怖いよ〜」と電話が入り、 「大丈夫。お風呂場にいなさい。湯船に水を張って。」 と指示して電話を切り、 揺れが少しおさまってきたところで、テーブルから這い出し、 ホテルの方の誘導でホテルの駐車場に避難。 その場で待機するように言われたのですが、 携帯がつながらず、らちがあかなくて、 家と旅館が心配で、すぐに塩原に引き返しました。 停電で信号がついていなかったので、 交差点で右折するのは危険と判断し、 まっすぐ国道4号線に向かい、 左折で国道4号線に入った後は、ひたすら北上しました。 すでに携帯はまったくつながらず、 車のラジオを聞き、かなり大きな地震で、 栃木県は震度6だったこと、 あちこちで被害が出ていること、 津波が起きていることを知りました。 途中の店舗などでガラスが割れていて、 彩つむぎのラウンジの大きなガラスにも、 きっと被害が出ているに違いないと覚悟していました。 ところが、戻ってみたら、 旅館では揺れは感じたものの、コップ一つ倒れなかったと。 塩原の地盤の強さに、感謝したのでした。 停電は確か翌朝5時頃に復旧し、 テレビをつけて、想像以上の被害の大きさに言葉を失いました。 東北新幹線も、東北自動車道も不通になりましたが、 今、改めて当時のブログを見てみると、 停電が復旧した翌日、 予定どおり、ご来館したお客様があり、 普通に営業していたことに、驚きました。 しかし、その翌日に原発事故が起き、 その後は計画停電もあって、営業ができなくなりました。 実は、原発事故後の様々な問題や状況について、 少し前に吉田千亜さんという、 ノンフィクションライターの方に取材を受けました。 東日本大震災や、原発事故の事は、 どうしても福島県や東北ばかりが取り上げられますが、 福島県との県境に広がる那須地域に目を向けて下さり、 何人かの方のルポルタージュを、 同時進行でまとめるという形で、 岩波書店からでている月刊誌『世界』において、 「県境の町」というタイトルで、先月から連載されています。 その中に私のことも。 原発事故後のことを風化させないようにとの依頼に、 二つ返事で取材を受けましたが、 吉田千亜さんの文章力で、 まるで小説の主人公のように書かれていて、 ちょっとこそばゆい感じもしています。 連載後は書籍にまとめられるようです。 甚大な被害を受けた東北。 10年経っても、20年経っても、 失われたものは戻らないし、 癒されない悲しみは続くことでしょう。 改めて、被害に遭われた方に、 心から哀悼の意を表したいと思います。 火山の爆発が続くなど、地球全体の活動が活発になっています。 いつまた、大きな地震が起きてもおかしくありません。 宇都宮からの帰り道、 コンビニで乾電池を買って行きました。 そして、翌日一番にやったことは、 ガソリンを満タンにすることでした。 この二つのことが、後で、 あれほど役に立つとは思いませんでした。 先日、実際に大きめの地震がありました。 やはり停電が。 ランタンや懐中電灯の電池は沢山用意していましたが、 スマホなどの充電に困ったので、 その後すぐにソーラーや車からの充電器などを買ってきました。 日頃から準備をしなくてはと思いました。 |